タグ付け機能で購入商品を把握、再来店時のコミュニケーションのきっかけに
L.A.Juiceさんは、アメリカLAで人気のコールドプレスジュース専門店の日本第1号店です。今回こちらの広尾でオープンすることになった背景を教えて頂けますか?
コールドプレスは海外ではものすごく人気があって、LAの本店もウエストハリウッドという、ハイブランドが軒並み揃うところを拠点としています。セレブやハリウッドスターも愛する人気店なんですよ。ただ、日本ではまだあまり認知されていなかったので、それを広めたいという想いで、LAのライフスタイルが好きなメンバーが集まって今年の4月にオープンしました。広尾という街はインターナショナルだし、朝からランニングをしたり健康意識が高い人も多いのでこの場所を選びました。
コールドプレスって少しずついろいろなところで聞くようになりましたが、スムージーやジュースとは何が違うのでしょうか?
通常、ジュースを作る際にはミキサーなどにかけて作りますよね。コールドプレスは、素材に熱を加えず、低速回転のジューサーを使い、すりつぶして絞って作るんです。遠心分離方といって、栄養素や酵素を一切壊さず家庭用のミキサーで作るジュースの3.5倍の栄養素をキープできます。機械も筒状の形をした特殊なものをLAから持ってきていて、日本ではまだ代理店もなくて未発売なんです。
すごいですね。今こうしてお話を伺っている間にもどんどんお客様が店内に入ってきて、大人気なのが伺えます!オープン当初は店舗の告知や集客をどうなさっていたのですか?
実は大々的には何もやっていないんです。地域密着型なので、通りすがりにふらっと立ち寄って頂いたり、ファッション雑誌とかにも取り上げて頂けたので、それの効果がありました。お客様の大半が近くに住んでいる方で、売り上げの半分以上がリピーターの方だと把握しています。
半分がリピーターさんですか。オープンして半年なのにすごいですね。
ただ、リピーターも長続きするものではないので、他社さんではまだあまりやっていないことをやりたいと思って模索していたところでdodoを見つけました。オープンしてから、ポイントの導入にはお客様からも要望がありました。dodoはランニングコストも安いし、お客さんにも説明しやすくて、カードも要らないのが魅力的だと思いました。スタバみたいにチャージするものにしようかなとも考えたけど、来店客数の増加が1番の目的だったのでこれが良かったです。
運用してみての感想はいかがでしょうか?
お客様ご自身に登録してもらうのは電話番号のみで、スタッフが性別と年代を登録しています。それによって分かったことも多い。予想よりも男性の割合が多いな、とか。そういった傾向が分かると、それを生かした商品開発に役立てることができるようになりました。
なるほど!思い込みではなくて数字で見えてくると、新しい施策も考えやすいですよね。他に何かdodoを導入してから変わったことはありますか?
そうですね。お客様との会話がスムーズにできるようになりました。dodo のタグ付け機能を使い「サラダ」「ジュース」「クレンズ」という項目を登録して、過去に何を買ったか分かるようになりました。それがお客様とのコミュニケーションに役立ってる。例えばクレンズ(クレンズとは、固形物を食べないことで身体の中の毒素を排出し、クリーンな状態にすることです)をされた方には「クレンズして何か変わりましたか?」と一言お声がけができるようになりました。うちのお店は病院ではないけれど、ビフォーアフターもすごく求める業種。お客様もコールドプレスを飲んで変わったことを言いたいだろうし、それが分かれば次はこれを飲みましょうというお勧めもしやすい。そういった一言でもお客様の受ける印象って変わりますので。何を買われたかタグ付けしたことで分かるようになったので、会話が本当にしやすくなりました。
お客様からの反応はいかがですか?
悪いことは何も聞かないですね。電話番号入力を嫌がる人もいるかなと思ったけどほとんどいなかった。ポイントカードを作ること自体が面倒くさいし、それを持ち歩くこと自体が広尾にいる人たちにはあまり概念がないみたいで。番号入力だけでスマートなので、登録を断る人の方が少ないくらい。7~8割くらいは登録してくれていますね。慣れている人は来たら勝手に番号を入れてくれますよ。
当初の導入目的だった「来店客数」を増やすという点では効果はいかがでしょうか?
前に比べると、もともといたお客様の来店頻度が3日に1度から2日に1度になったり、来店頻度は縮まっています。単純にポイントを貯めるのが楽しい、そういう人が1日1人だけでもいると変わると思うので、売上アップには繋がっています。