「伝統」と「アート」の融合 常に進化し続ける”古き良き”日本の文化
「片山文三郎商店」さんは、1915年に京都にて創業、大変歴史のあるお店でいらっしゃって、伝統的な絞りの技法を活かした商品がとっても素敵ですね。私自身もずっと来たかったお店なので、今日はお時間をいただけて本当に嬉しいです!
こちらこそ、わざわざお越しいただいてありがとうございます。そうですね、たしかにお店の歴史は古くからあるし、絞りの技法自体も変わるものではないのですが、商品はお着物だけでなく、お客様に絞り染めの美しさをより身近に感じて頂きたいという想いは強く、着ることの出来るアート、また身に着けた人がアートとなるようなWearable Art(ウェアラブルアート)をテーマに製品開発をすすめています。
機械で作るものは全部同じ。ちょっとでも違いがあると撥ねられてしまいます。ですが、そういう工業製品とは全く対極にあり、一つ一つを手で染めている絞り染めは、全部違うのが当たり前。そんな伝統的な技法に日常で接する機会ってあまり無いですよね。お客様もそれを実感してくださるのが嬉しいですし、みなさんの手元にそういうものがもっと増えるといいなと私自身も思っています。絞り染めの生地が使われるのって、お着物とか本格的な和装のためのものという印象が強いのですが、バッグやスカーフみたいに普段使いでも活用できる商品を取り揃えているのが片山文三郎商店の特徴です。
古くからの伝統と、現代のファッションが融合しているスタイル、海外からの観光客の方にも、すごく喜ばれそうですよね。
海外の方、絞りを知っている方が意外と多いです。ありがちなお土産ではない、日本の絞染めを伝えられていければ嬉しいなと思います。
伝統的な技法は守りつつも、新しいスタイルとも融合させていくのが素敵ですよね。dodoのようなタブレット型のポイントシステムを導入されようと思われたのも、そういった先進的な要素を取り入れたいという意識があったのでしょうか・・。ポイント施策を検討、導入されたきっかけについて教えていただけますか?
もともとお客様へのインセンティブにつながるような、ポイントシステムを検討していました。ですが、自分自身が紙やリライトカードでのポイントカードを持つ習慣がなく、カード・スマホ・アプリ、何も持たずにポイントを貯めたり使うことができるという、dodoさんのポイントシステムに革新性を感じたこと。またポイントカードをわざわざ持ってきていただかなくてもよいということが、非常にお客様にとっても、利便性が高いのではないかと思い、導入を決定しました。
なるほど。現在還元率はいくらで設定していますか?
お会計額に対して8%です。
ポイント施策が売上向上へどのように貢献されていますでしょうか?
実際に「今回のお買い上げで次回3,000円くらいのバッグも買えますよ」というようなご案内が最後の決め手になったり、「今回はポイントが貯まっているから、もう一つ買おうかな」といった購買意欲の向上に繋がるケースも増えてきました。
操作感の部分で、お客様の反応はいかがでしょう?
カードが要らないということが楽という印象を受けて頂けるみたいで、気軽に登録して頂いております。携帯番号の入力だけっていうのは革新的ですごくいいと思います。
ありがとうございます。店員さん側の使い勝手はどうですか?
シンプルな操作画面なので、お客様のポイント残高を調べたり、忙しいときにポイントを後付けしようとお客様情報の中から検索したり、といった細かい操作も素早く出来ていいですね。今後は、集まったお客様データをどう活かしていくかを考えていきたいと思っています。今後は、統計情報のグラフとか、顧客データのメモ欄の情報を充実させたり、その辺の機能をうまく活用していきたいです。
メモ欄に入っている顧客情報からもキーワード検索して特定のお客様にメッセージを送ることも可能ですので、ぜひ活用してみてください。ありがとうございました!
数年がかりで10数万粒以上も、指先で1粒ずつ糸括りする技法もあります。美しい商品が並ぶ店内。
【写真左下】唄絞り(ばいしぼり) – 糸できゅっと絞ったその形が貝に似ていることから唄絞りと呼ばれています。生地に糸入れをし、引き締めた後巻き上げていく方法と、糸入れをせずに生地に糸を巻きつけていく方法があります。
【写真右下】突出し絞り(つきだししぼり) – 生地の根本だけを糸で括る技法です。糸を絞ってできる凹凸、突出しからその名がつけられました。